子育て・教育部会による長井市での「出前授業」を実施しました。

12月5日(火)、長井市の豊田小学校と伊佐沢小学校にて、ふるさと長井会主催の「出前授業」が行われました。

この出前授業は、子育て・教育部会によるもので、講師はふるさと長井会会員(子育て・教育部会の前部会長)鈴木 勉氏。

鈴木氏は長井市西根地区出身で、現在は星薬科大学名誉教授、及び湘南医療大学薬学部学部長を努めています。

世界保健機関(WHO)の薬物依存性専門委員会委員として活躍するなど、日本における依存性薬物や医療用麻薬研究の第一人者。

現在も依存性薬物の専門家として、国内外で薬事行政の充実に貢献しています。

「世界に飛び出そう」と題したこの授業は、長井市内にある6つの小学校において2018年から毎年2校ずつ実施する計画で、長井小学校・致芳小学校、(西根小学校・平野小学校の4校が終了。

残りの2校(豊田小学校・伊佐沢小学校)がコロナ禍で延期になり、ようやくこの12月に開催することができました。

↑豊田小学校での出前授業。○×クイズなどを取りいれて、子ども達の参加意欲もアップ!

鈴木氏は、まず自身のこれまでの歩み・経験を紹介。

新聞配達をしながら大学に通って勉強したこと。アメリカのWHOで世界の人々のために尽力したこと。長年研究を重ね、人生で2つの薬剤を世に送り出したことなどを話しました。

何かをやりたいと思ったときに困難はつきものだけれど、乗り越える手段はきっとある。それを見つけて自分の夢を叶えてほしい…と子ども達にエールを送ります。

また、薬物の専門家として「薬物の乱用」に対する注意喚起もわかりやすく話していました。

薬は病気を治したり命を助けたりするけれども、一歩間違えると毒になり、人生を変えることもある。

風邪薬ひとつ取っても、飲み方次第では薬の乱用になる。

薬は必ず正しく使うことが大切。もちろん、危ない薬には絶対に近寄らないこと!

そんな小学性でもわかりやすい説明に、みんな真剣な眼差しで聞き入っています。

授業の感想を聞かれると、ほとんどの児童が積極的に手を挙げてくれたのも印象的でした。

ふるさと長井会では、今後も長井市の子ども達に向けて、将来の希望となるような取り組みをして行きたいと思っています。

↑こちらは伊佐沢小学校。真剣にメモを取る様子に、いたく感心させられた日でした。